「尻ぬぐい」の仕事

今日の話題は、「ブルシットジョブ」(クソどうでもいい仕事)の3つ目のタイプです。
実は、ブルシットジョブのタイプは5つあるので、この話題は、明日以降もう少し続きますね。

3つ目のタイプは、「尻ぬぐい」と呼ばれる仕事のタイプです。英語では「duct tapers」で、本来はガムテープのような補修テープを意味します。 ですが、ソフトウェア産業で、補修作業=尻ぬぐい作業についても、この言葉が用いられているのです。

ただ、この「尻拭い」タイプの仕事は、誰かがミスをしたときに、それをカバーする仕事ではないようです。
ミスは必ず起こることで、それを最小限にして、盛り返すことは、価値のある仕事なのです。

そうではなくて、同僚や上司が不注意・無分別な判断や行動をしがちだったり、無能だったりした場合は、ミスを一つカバーしても、次から次へとミスが起こります。 それだと、カバーすることだけで精一杯で、なんら生産的なことではありません。

強引な言動の上司、気ままな言動の上司、そんな上司がいると、部下はその言動に振り回されたり、苦情が出ないように立ち回ったりしなくてはいけません。 … 続きを読む

「脅し屋」の仕事

今日の話題は、「ブルシットジョブ」(クソどうでもいい仕事)の2つ目のタイプです。

それは、「脅し屋」と呼ばれる仕事のタイプです。英語では「goons」で、goonの複数形だそうです。

その意味は、提唱者のグレーバーによると、

「脅迫的な要素をもっている仕事」

です。

わかりやすい例だと、「保険屋」があります。
火災保険だと、こんな「脅し」があります。
火事が起こるかもしれない、台風で家が壊れるかもしれない、大地震がくるかもしれない・・・。

こんな恐怖心を起こさせて、保険を購入させるわけです。
ですが、ほとんどは必要のない保険です。… 続きを読む

「取り巻き」「おべっか使い」の仕事

昨日、話題にした耳慣れない言葉「ブルシットジョブ」を、今日も取り上げます。
ブルシットジョブは、「クソどうでもいい仕事」と訳され、英語では「Bullshit Jobs」となります。

では、具体的にブルシットジョブとは、どんな仕事なのでしょうか。
この言葉の提唱者であるデヴィッド・グレーバーは、5つのタイプを提示しているのです。

まず、1つ目のタイプ。
それは、「取り巻き」と呼ばれる仕事のタイプです。英語では「flunkies」でflunkyの複数形だそうです。
これは、「腰巾着、カバン持ち、太鼓もち、おべっか使い」などの意味があります。

その意味は、

「だれかを偉そうにみせたり、偉そうな気分を味わわせるために存在している仕事」… 続きを読む