「曲のさわり」とか、「話のさわり」とか言う時、その「さわり」ってどこ?何?なのでしょうか。
実は、「さわり」とは始めの部分ではなく、メイン・要点となる部分なのです。曲だったら「サビ」の部分、一番盛り上がるところなのです。 私は、さわりは「触り」だから最初に触れる部分で、始めの部分だと思い込んでいました。
とはいえ、この間違えは私だけでなく、一般に広まっていることなのです。
文化庁月報には、このような調査結果が掲載されています。
問1 「さわり」は,元々,邦楽に関係する言葉だそうですが,その意味を詳しく教えてください。
答 「さわり」は義太夫節の最大の聞かせどころ,聞きどころとされている箇所を指した言葉でした。それが転じて,音楽や物語の最も感動的な部分,話や文章の要点などという意味で使われています。
問 … 続きを読む