「些細なつらぬき」

幸田文の短編に「些細なつらぬき」なるものがあると、知りました。
短いので、引用します。
(引用開始)

身辺の?ほんのちょっとしたことでいいんです?
例えば鏡台前を散らかしておくことがないとか?
バカねという言葉は決していわないとか?
そんな些細なことでいいのです?
それを一生かけて守り続ける気になっていただきたいんです?
一つのことを?生涯を通じてつらぬくんです?

つまらないことのようですが?これ?案外強い手ごたえになります?… 続きを読む

「跳び箱が跳べるようになる意味」

「跳び箱」について、インタビューを受けました。「跳び箱が跳べるようになる意味」についてです。

(Q)
跳び箱を跳べない子が跳べるようになるというのは、その子自身にとって、どんな意味があるのでしょうか。

(A)
跳び箱を跳べることのキーワードは「成功体験」です。
「できなかったことができるようになる」「不可能だと思ったことが可能になる」という「成功体験」は非常にインパクトがあります。 一つ「成功体験」を手にすると、体育の鉄棒・水泳等もできるようになりたいと波及しますが、もっと広く学習全般に波及します。
漢字にチャレンジするとか、スピーチが上手になるとか、計算も上手になるとか、波及が期待できます。
さらに考えると、学習だけではなく「生き方」にも関わります。「様々なことにチャレンジして、できるのではないか」と思えるのです。 たかが跳び箱かもしれません。でも、されど跳び箱なのです。… 続きを読む

「個別評定」は様々な場面で使える

今、レベルアップマガジンに掲載する「個別評定入門」という記事を書いています。
個別評定は、学習の場面だけでなく、生活指導の場面でも、様々な場面で使えるのです。

例えば、こんな例。
給食当番が白衣を身に着けます。その際、帽子の中に髪の毛を入れなくちゃいけないというきまりがあったとします。

これ、指導はいろいろあるでしょうが、個別評定でやることもできるのです。

10点満点で評定します。
3点で合格です。

0点は、私の場合はなしです。とにかく、給食当番をやるなら点はあげます。
1点は、帽子をかぶっていない場合。
2点は、帽子はかぶっているけれど、髪の毛がバサバサ帽子の外に出ている状態。… 続きを読む