教室の笑いには二つのタイプがあります。

教室の笑いには二つのタイプがあります。
向山洋一氏と同学年を組んでいた師尾喜代子氏が、同じく同学年の板倉弘幸氏と向山洋一氏のクラスの笑いを比較しているのです。
(教育トークライン1993年11月号)

まず、板倉氏のクラス。

「片や、板倉学級の笑いは、子どもたちの明るい元気な笑い声である。つまり、板倉先生がしゃれ(だじゃれかもしれな い)をとばしているらしい。」

板倉氏のクラスは、子供の笑い声が響いていたのです。
先生がおもしろいのです。
皆さんは、だじゃれが言えますか。

一方、向山氏のクラスは違います。… 続きを読む

自己重要感を味わわせたいときも号令係を活用する

昨日、おとなしい子対策として、「ハンコ押し係」を紹介しました。
加えて、おとなしい子ではありませんが、自分は必要だ、重要な存在だと思わせたい子がいるときも、係を与えることがあります。

向山洋一氏がそのことを書いています。

始業式の日、何が何でも彼を褒めようと思った、そして、授業のあいさつの号令をする係にしようと思っていた。そうすれば、毎時間、彼は自分の仕事が与えられ、しかも授業開始の時に教室にいなければならないことになるからだ。僕は今まで授業を開始などの挨拶をしたことがなかった。そんなことをせずに、自然にすうっと授業に入った方がはるかに良かったからだ。しかし、そんな形式的な役でも、その時の彼には必要な仕事であった。 「斎藤喜博を追って」 向山洋一

この子は情緒障害をかかえ、友達に粗暴な行動をしたり、教室を飛び出したりしていた子です。
その子に、自己重要感を少しでも味わわせたいと、向山氏は、あいさつの号令係を彼に任命したのです。

おとなしい子、重要な存在だと思わせたい子がいたら、このような手だてもやってみてよいでしょう。

私は、おとなしい子に、そっと「おはよう当番かさようなら当番をやってみない?」と聞いていました。… 続きを読む

おとなしい子対策に「ハンコ押し係(チエック係?)」

どのクラスにも、おとなしい子、引っ込み思案な子はいるものです。
担任の先生は、少しでも積極性を身に着けてもらいたいと、あの手この手と手をつくすものですね。
その手だての一つに、みんなの前で号令をかけたり、司会をしたりする役をその子に割り当てることがあります。

このメルマガにたびたび登場する斎藤一人さん。
その弟子である「みっちゃん先生」も小さな時はおとなしく、幼稚園の先生に「ハンコ押しの係」に任命されたと書いています。

特に私は、小さい頃からの引っ込み思案。いつも人の陰に隠れるようにしていました。私が幼稚園生の頃、幼稚園の先生は、そんな私のことをよくわかっていて、「みっちゃんは朝来たらみんなのハンコ押しをやってあげてね」と言ってくれました。 (中略)
ハンコ押しの係なら、どんなに引っ込み思案でも、毎朝みんなときちんと顔合わせることができます。
何もすることがないと、すぐ教室の隅っこに行ってしまう私に先生が与えてくれた仕事でした。
「ほめ道」斎藤一人みっちゃん先生… 続きを読む