盛大な花まる

そして、初めて「0人」となった日、子供の中から拍手が起きた。

向山洋一氏が、同僚の小方先生のやり方でハンカチとチリ紙検査を6年生にやってみたときのことを書いています。

小方先生は、毎朝、クラスの子にハンカチとチリ紙を頭に上にのせさせてチェックをしていました。
全員が持ってくるとカレンダーのその日のところを赤丸で囲み、逆に忘れた人がいるときはその人数を記入するというやり方です。
忘れてきた子に、お説教はせず、さっと忘れた人数を記入するだけというのが大切なポイントです。
そのやり方で、向山氏は6年生の自分のクラスで検査をしたのです。

七人、五人、三人、二人と減っていて、二人、一人というところで、増減が繰り返された。
そして、初めて「0人」となった日、子供の中から拍手が起きた。
そして意外なことが起きた。
子供が「赤の丸印」を見て、「花まるにしてほしい」と言うのである。… 続きを読む

給食を食べた後の「歯磨き音楽」

小学校・中学校では、歯磨き指導を行っています。
学校教育の本務ではない思いますが、健康教育の一環として行われているのです。

その歯磨き指導、年に2、3回のブラッシング指導なら、そんなに負担はありません。しかし、毎日ブラッシング指導をしなくちゃいけないとなると、かなりの時間を削られ負担になります。 それは、給食を食べた後に歯磨きをするということです。
よいことででしょうが、悩ましいのは給食後に設定されている休み時間との兼ね合いです。休み時間はとても大切で意味のある時間ですので、それを削りたくはありません。

かつての勤務校で低学年は「歯磨き音楽」をかけて、それに合わせて給食後に歯磨きをするという内規がありました。(1年生担任だったときは、歯磨き用のコップの水ををこぼさないか、いつも冷や冷やしていたものです。)

その「歯磨き音楽」と言うのはこれです。養護教諭が4月に各クラスに、この音楽を録音したCDを1枚ずつ配っていました。

「みんなでめざそう8020(ハチマルニイマル)」
作詞:鬼頭敏代/作曲・編曲:こんどうひろあき 唄:8020シンガーズ… 続きを読む

教室での黙祷

西日本を襲った豪雨の被害がだんだん明らかになり、多くの方が亡くなったことがわかってきた日、私は、一人秘かに黙祷をしました。 「亡くなられた方々、どうか安らかにお眠りください。」

私は、6月の大阪の大きな地震の時も、一人秘かに黙祷をしました。
倒壊した塀で死亡したのが小学生だったこともあって、沈痛な思いでした。

もし、私が小学校に勤務していて学級を担任しているならば、学級において黙祷を捧げていたはずです。

大きな災害や事故によって被害にあわれた方に黙祷を捧げるほかに、私はクラスの子のご家族に不幸があった際にも黙祷していました。 といっても、私は学級の子の父母・兄弟が亡くなるという事態に遭遇したことはありません。ご家族の不幸は、祖父母もしくは曾祖父母の方々が亡くなったという事態でした。 そして、それは、それなりの頻度で訪れました。

忌引きの名目で、学校をお休みすると保護者から連絡が入ると、誰が亡くなったかわかります。
そして、その子が忌引きを終えて学校に出てきたときに、まず「どんなおじいちゃんだった?どんなおばあちゃんだった?」と少し話をしていました。 … 続きを読む