盛大な花まる

そして、初めて「0人」となった日、子供の中から拍手が起きた。

向山洋一氏が、同僚の小方先生のやり方でハンカチとチリ紙検査を6年生にやってみたときのことを書いています。

小方先生は、毎朝、クラスの子にハンカチとチリ紙を頭に上にのせさせてチェックをしていました。
全員が持ってくるとカレンダーのその日のところを赤丸で囲み、逆に忘れた人がいるときはその人数を記入するというやり方です。
忘れてきた子に、お説教はせず、さっと忘れた人数を記入するだけというのが大切なポイントです。
そのやり方で、向山氏は6年生の自分のクラスで検査をしたのです。

七人、五人、三人、二人と減っていて、二人、一人というところで、増減が繰り返された。
そして、初めて「0人」となった日、子供の中から拍手が起きた。
そして意外なことが起きた。
子供が「赤の丸印」を見て、「花まるにしてほしい」と言うのである。
六年生にもなった子が、「花まるにしてほしい」とせがむのだ。
私は盛大に花まるを書いてやった。
すると、「幹、枝、葉をつけて、植木鉢も記入してほしい」と言う。さらに、「チョーチョ、帽子、太陽も記入してほしい」と言う。本気で言うのだ。 このような絵が記入されることになった。
「子供を動かす法則」 向山洋一

確かに盛大です。
私はこの花まる以上に盛大な花まるを見たことがありません。

これなら六年生だけでなく、私だって欲しくなります。