給食を食べた後の「歯磨き音楽」

小学校・中学校では、歯磨き指導を行っています。
学校教育の本務ではない思いますが、健康教育の一環として行われているのです。

その歯磨き指導、年に2、3回のブラッシング指導なら、そんなに負担はありません。しかし、毎日ブラッシング指導をしなくちゃいけないとなると、かなりの時間を削られ負担になります。 それは、給食を食べた後に歯磨きをするということです。
よいことででしょうが、悩ましいのは給食後に設定されている休み時間との兼ね合いです。休み時間はとても大切で意味のある時間ですので、それを削りたくはありません。

かつての勤務校で低学年は「歯磨き音楽」をかけて、それに合わせて給食後に歯磨きをするという内規がありました。(1年生担任だったときは、歯磨き用のコップの水ををこぼさないか、いつも冷や冷やしていたものです。)

その「歯磨き音楽」と言うのはこれです。養護教諭が4月に各クラスに、この音楽を録音したCDを1枚ずつ配っていました。

「みんなでめざそう8020(ハチマルニイマル)」
作詞:鬼頭敏代/作曲・編曲:こんどうひろあき 唄:8020シンガーズ
http://www.c-augment.com/kenko100/teeth.html#

歌詞を1番だけ。


8020 8020 何のことだかわかるかな
80才まで自分の歯を20本残そうってことだよ
鏡の前で 大きな口開けて
自分の歯を よく観察しよう
むし歯はないかな 治してあるかな
歯みがききちんと できているかな
1本1本 ていねいに
*ずっと自分の歯で かみたいね
ずっと自分の歯で 食べたいね
8020 8020 ワン・ツー・スリー・フォー
みんなでめざそう

3番まであって、長さは3分47秒です。
これは「歯の健康週間」等、期間限定で使うならよいのですが、毎日となると長いです。下手をすると、休み時間がなくなってしまいます。

これをいかに効率的に運用するかというのが、3年生を担任した私の課題でした。
さすがに、2年生まで延々とやってきたの流れを断ち切るには、低学年は行うという内規もあってためらいました。

で、どうするか。
もう時効だからよいと思いますが、「歯磨き音楽」のCDをさりげなく時間短縮したのです。
半分くらいになったでしょうか。

音楽加工ソフトを使って、3番まであった音楽を2番までにしました。もちろん、短縮したことがわからないほどスムーズにつなぎました。

このCDを初めて使ったとき、3年生の子供たちはびっくりしていました。
「先生、なんか短くなった。2年生までと違う。」
と言うのです。
「そうか、もう3年生だから短くてもだいじょうぶなんだよ。」
なんて言って、私は知らんぷりしていました。

もちろん、子供たちは短い時間でしっかり磨いていました。
これで、休み時間もきちんと確保できるようになって、一挙両得でした。

ちなみに、3年生は1クラスでしたので、他のクラスに気兼ねは必要ありませんでした。
もし、複数のクラスだったら短縮版のCDを他クラスにも配るか、歌詞の2番までにする等の合意形成をはかると思います。