「意識的な笑い」と「機械的な笑い」もストレスを軽減する

「実際の動作に脳は強い影響を受ける」という知見は、感情のコントロールにも役立てることができます。
心が落ち込みそうなときには、無理にでも「笑顔」を作るのです。

「楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔だから楽しくなるのだ」

と言われたことがあると思います。
これは、「名言ぽいこと」?ではなく、科学的な知見なのです。

日本健康心理学会における「笑顔によるストレスコーピングの検証」という太田英作・満倉靖恵氏の論文があります。
http://supervisor-ex.com/L90494/b300/13261

この研究の目的は、次のように書かれています。

「人間が持つ感情表現の中で笑いにはストレス解消の効果があると知られている。(中略)本研究では自発的な笑い、意識的な笑い、機械的な笑いの効果を比較検証することにより確認する。」

そして、笑いの種類3群と統制1群をストレス実験で比較しました。… 続きを読む

「やる気になる」一番の方法は、「とにかくやり始める」こと

なんだか「この仕事やりたくないなあ」と、グズグズしてしまうことがありますね。
私にとって、一番グズグズしがちだったのが通知表づくりでした。
では、この「やる気にならない」心を、どうやって「やる気になる」心にしていったらよいのでしょう。

「やる気になる」一番の方法は、

「とにかくやり始める」

ことです。

当たり前のことを言わないでくれ、と言われそうですが、脳と体の関係を調べた実験から、

「実際の動作に脳は強い影響を受ける」

ことがわかっています。

「人はやり始めると集中する」… 続きを読む

ポジティブな指示、ネガティブな指示による実験

ネガティブな指示とポジティブな指示は、生み出す力が違います。

その違いを示す、野球選手対象の実験があることを立花龍司氏は「一流の指導力」の中で紹介しています。

第1の実験。
まず、バッターに、

A ヘッドを下げるな

と指示してからスイングさせ、そのスイングのスピードを計測します。
次に、

B ヘッドを立ててスイングしよう… 続きを読む