「意識的な笑い」と「機械的な笑い」もストレスを軽減する

「実際の動作に脳は強い影響を受ける」という知見は、感情のコントロールにも役立てることができます。
心が落ち込みそうなときには、無理にでも「笑顔」を作るのです。

「楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔だから楽しくなるのだ」

と言われたことがあると思います。
これは、「名言ぽいこと」?ではなく、科学的な知見なのです。

日本健康心理学会における「笑顔によるストレスコーピングの検証」という太田英作・満倉靖恵氏の論文があります。
http://supervisor-ex.com/L90494/b300/13261

この研究の目的は、次のように書かれています。

「人間が持つ感情表現の中で笑いにはストレス解消の効果があると知られている。(中略)本研究では自発的な笑い、意識的な笑い、機械的な笑いの効果を比較検証することにより確認する。」

そして、笑いの種類3群と統制1群をストレス実験で比較しました。

a. 自発的笑い群 お笑い動画映像の試聴
b. 意識的笑い群 意識的に口角を上げる指示
c. 機械的笑い群 割り箸を口角に触れず咥える指示
d. 統制群 中性映像(過去の天気予報)の視聴

結果はどうだったかというと、

「自発的な笑い」だけでなく、「意識的な笑い」と「機械的な笑い」もストレスを軽減する

ことがわかったのです。

心が落ち込んだとき、しんどくなってきたとき、無理にでも「笑顔をつくる」のです。
そうすれば、ストレスが吹き飛んでいきますよ。

教師は覚悟して、笑顔でいるものです。