学校生活を「生き延びた」人が教師になっている?

このところ「生存者バイアス」(「生存バイアス」とも言います)について、立て続けにふれています。
それは、学校生活を「生き延びた?」人が教師になっていることが多いからです。
そして、そんな教師達は、知らずしらずのうちに、自分の成功体験にのみ注目して、脱落していった?他者の体験に目を向けなくなりがちなのです。

例えば、子供を大きな声で怒鳴りつけるなど厳しく叱ることは、効果よりも、副作用による悪い効果の方が、よほど大きいです。

その副作用は、
・叱る人がいない場合は、悪い行動を行う
・その先生が教えている教科まで嫌いになる
・叱った人がモデルとなって、他の子に暴言や暴力をふるう
などが考えられます。

ですが、なぜか、教師や保護者の一部には、厳しく叱ることを容認する雰囲気がありますね。… 続きを読む

「行動を起こして悪かったと思っている人」もいる

人生を変えたい、人生をやり直したいという願望は、誰しもあるものだと思います。

子供の頃の夢、若い頃の憧れ、そんな「夢」に向かって、安定した現在の仕事や活動を打ち捨てて、新たな歩みを始めていく。

そんなチャレンジする姿は称賛されてきました。
「飛び出して夢にかける人」は評価に値するものだと、思われてきたのです。

そして、口をそろえて、こんなことを言います。
「やらないと後悔するよ」

しかし、
人生をリセットしたいと思ってチャレンジした場合、結果は2つです。

1 行動を起こして良かったと思っている人… 続きを読む

「生存者バイアス」の有名な例に納得

昨日、「生存者バイアス」(「生存バイアス」とも言います)について、話題にしました。

繰り返すと、

「生存者バイアスとは、生存者(成功者)には注意が払われるが、犠牲者(敗者)には注意が向けられない傾向のこと」

でした。

この「生存者バイアス」の例として、印象的な例があって、「そうかぁ」と腹落ちしたのでした。

それは、飛行機の例です。
かなり有名な例なので、ご存知の方もいると思います。

それは、このような例です。
第二次世界大戦においては、各国で多くの戦闘機が使われました。その戦闘機のメンテナンスにおける例です。

「アメリカ軍は、できるだけ敵の射撃によって撃ち落とされないようにするため、無事に帰ってきた航空機の機体で、損傷が激しい部位を補強した。」… 続きを読む