少人数学級を、どのように運営するか、様々な知恵を出しているかと思います。
ただし、学力の向上を念頭に、その運営を行っているかというと、そうではないケースが多いのかもしれません。
それは、子供たちを担任と少人数担当の先生のクラスに分ける場合、割り振りを「単元ごと」に変えていく運営だからです。
それは、「学力の向上」というより、「各教師に教わる機会」に重点が置かれた運営だと考えます。
ただ、これでは、次の点が解消されません。
・学力の低位な子ほど、変化に弱い
教える教師が変わり、周りにいる子供も変わるのです。
これでは、そのような子にとって負担です。
・教師も子供の実態把握ができないまま授業を行うことになる
教師は、担任する子については、その子がどういう子かわかっています。書くのが遅い子、理解に困難を抱えている子、そして、つまずいている箇所もわかっています。 しかし、他のクラスの子の実態は、ほとんどわかっていないというのが、正直なところです。
こんな難点を解消する方法を、和智博之先生が提唱しています。
それは、
「少人数算数のクラス編成は、学力の上位層の子を少人数算数担当のクラスにし、学力の低位層の子は担任のクラスにする」
のです。
和智先生は、このような子供の配置によって、学力テストが明らかに向上したとデータを示しています。
このような少人数算数における子供の分け方、皆さんはどう考えますか。
私は、このような考え方をして、行ったことがありません。確かに、学力向上につながると思います。