全国学力テストの特殊性?

11/7、石川県教職員組合が、今年の全国学力テストについての実態調査の結果を公表しました。
https://em-tr271.com/L90494/b300/122991

そこでは、石川県内の小学校と中学校58校の教員から、全国学力テスト結果の事前対策をしたとの回答があったということです。

ご存知の通り、全国学力テストは正式名称が「全国学力・学習状況調査」と言います。
文部科学省が、4月に、全国の小学6年生と中学3年生を対象に行っているものです。

石川県は毎年、この全国学力テストにおいて、キラ星?のように、毎年、全国1位や上位の得点をとっているのですが、その好成績には、事前の指導があったというのです。

ここで、この全国学力テストの特殊性?について触れておきます。

一般に行われるテストは、業者が作成したテストなのですが、基本1枚裏表です。
問題文ももちろん短いです。
そんなテストが通常なのに、この全国学力テストは、ものすごく問題文が長く、テストが何ページも続くのです。

ということは、そんな長い文章のあるテストを解く経験がないわけです。

ですから、多くの子は、出合ったことのないスタイルに戸惑い、もちろんよい点数はとれないことになります。

加えて、そんな長い文章を読み込む根気のない子もいるわけです。
そんな子は、長い文章の問題文を見ただけで、「ゲッ」とやる気をなくし、問題に手をつけることもしなくなります。

そんな特殊なテストが全国学力テストなのです。

もし、石川県での事前指導が、そんな長文のスタイルのテストを経験しておくぐらいな指導だったら、私は、そんなにやりすぎとは思いません。

だって、いきなり経験したことのないスタイルのテストをやらせれて、本来の学力を発揮できずに、悲しい思いを子供にさせるのはいかがと思うからです。

でも、石川県の事前指導は、そのようなものではなかったようなのです。