PISAの問題例を解いてみる

2022年のPISA(OECD生徒の学習到達度調査)の日本の成績が、数学的リテラシーにおいて全参加国・地域中で5位、読解力は同3位、科学的リテラシーは同2位の結果であることが、称賛されたニュアンスで報道されています。

ですが、そもそも、その問題がどのようなものであったかを知って、その順位というか、できぐあいというか、を判断することが必要かと思います。

今回のPISAにおける重点項目は、数学的リテラシーで、その問題例が公表されています。
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://em-tr271.com/L90494/b300/123331

その問題例の2番目が、引用しやすいので、ここに示します。

「得点」
地元の新聞に、ゼットランド・バスケットボールチームについての以下の見出しが載
りました。
「ゼットランド新聞 バスケットボールチーム … 続きを読む

PISAの目的

今日は、そもそも、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)の目的は何なのかを、取り上げます。

PISAは、義務教育の段階を終えた15歳の子供が、生活の様々な場面で向き合う課題を、どれだけ知識や技能を活用して解決していけるか測定します。 ですから、知識や技能といった学校のカリキュラムに関連することではなくて、読解や思考、問題解決能力が重視されるのです。

このPISAの目的は、?先に示したどの子にも身につけておきたいと想定されている学力がどの程度なのかを測定することにより、自分の国の教育について振り返ることです。

「自分の国の教育システムの良い点と課題を明らかにして、それを教育施策にしていく」

それが、PISAの目的です。

そして、もう少し上の立場に立って、個々の国の教育施策ではなく、どのような教育施策がより、どの国においても有効なのかを考え、提示していくこともPISAの目的だと思います。

では、実際に、PISAの結果が日本の教育施策に、どのように役立てられたのか、推察してみます。

一つは、言語教育としての英語教育の強化です。
日本の子供の英語スキルの低さを修正するために、英語を学ぶカリキュラムの修正が加えられたのはPISAの結果が反映されていると思います。… 続きを読む

「PISA」とは

12/5に、国立教育政策研究所が、経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査「PISA2022」を発表しました。
報道では、日本が前回の2018年より平均得点が上昇しているとして、結果を「歓迎」するようなムードになっていると思います。

でも、そもそも、この「PISA」とはどのようなものなのでしょうか。
少しばかり、復習してみましょう。

「PISA」とは、略語で、元々は「Programme for International Student Assessment」で、対象は15歳の生徒、義務教育を終了した段階の子です。

ここで、「義務教育を終了した段階の子」というのが重要で、それぞれの国において、どの子にも身につけておきたいと想定されている学力がどの程度なのかを、測定することを目的としているのだと思います。… 続きを読む