「椅子引き」で下半身麻痺に

ちょっとしたイタズラ心で、「椅子引き」がされることがあります。
私は、教室でそのような行為を見たら、笑い事ではなくかなり真剣に叱っていました。 それは、思いがけないほど痛い経験をしたことがあったからです。
実は、その「椅子引き」で下半身麻痺になった山田雄也さんという方のXの記事を読んだのです。 em-tr271.com/L90494/b581/125231
「いつ何が起こるかわからない」 この日(2014.7.2)から俺の人生はガラッと変わった。 椅子に座ろうとした時に、後ろにいた女の子がふざけて俺の椅子を引いた。 床にお尻から突き上げるように落ちた。その瞬間、背中と腰に異常な激痛が走った。
こんな文から始まるものです。
山田さんは、プロを目指すほど実力のあるバスケットボール選手でした。当時は国体の選考会とウインターカップを控えていたのです。
それが、「イタズラ」によって、人生が一変して、夢が潰えてしまったのでした。
山田さんは、尋常でない精神力で車いすバスケットボールに打ち込むようになるのですが、それは、生半可な気持ちの切り替えではなかったと思います。
この山田さんの事故について、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は、このように言っています。 「いたずらや悪ふざけなどと言うと軽く感じられてしまうが、引き起こされる結果はあまりにも重大。『学校で起きたことだから』と言い方を丸くする必要はなく、明確な加害行為と言える。(中略) 学校の先生も『悪ふざけはいけませんよ』『いたずらはやめてくださいね』ではなく、『人の一生を左右することであり、命に関わる』『犯罪にもなる』といった言葉も使いながら、しっかりと児童・生徒に伝えていくことが大切だ。」
全く、神庭さんに同感です。
ぜひ、「椅子引き」のイタズラについて、真剣に子供に伝えてほしいです。