発達障害の子への対応に気をつかう

このところ、図書館での読書感想文講座と理科実験講座でのことを取り上げています。 それは、私が実際目の当たりにした講座(授業)と子供たちの様子の分析から、皆さんの授業に役立つものがあればと思っているからです。
今日は、役立つというより、改めて共感したことに触れます。
実は、理科実験講座に参加した子で、発達障害で、ADHDではないかと思われる子がいました。 空気砲の材料であるチップスターの空き筒を配ったときから、「これ、何を作るの?何?」と執拗に問いかけてきたり、立ち上がって「空気砲って知ってるよぉ」と声高に言ったりしていたのです。
こういうADHDの子は、元気が良くにぎやかな雰囲気にしてくれるので、キャラとしては得難いものです。
ですが、大概の場合、不器用なのです。
その子は、どんぴしゃ!チップスターの空き筒の底に、1年玉くらいの穴を開ける際に、かなり大きな穴を開けたのです。とはいえ、空気砲の機能としては問題ない大きさでした。
ここで、私がその子に対応するより先に、教育サークルのメンバーがマンツーマンのように、その子に対応してくれたのでした。
その子は、それ以降も、風船をはさみで切ったり、その風船を空き筒に取り付けたり、他の子より遅れるペースで作業をしていったのです。
メンバーは、にこやかにゆったりと対応してくれました。 ですから、その子はいらつくこともなく、空気砲づくりを楽しめたと思います。
ただ、そんな発達障害の子がそこにいることで、私は、次はどんな反応をするのだろうか?、いらつかないだろうか?、他の子はその子を変な目で見ないだろうか?・・・等と、あれこれ考えて、心休まることがなかったのでした。
かつての自分のクラスのことを思い出すと、同じような心配を考えて、毎時間微かなストレスをためていっていました。
こういうことが、ボディーブローのように心の疲れを誘発していくのだと思います。
もちろん、どの子も大切な子供だと認識しており、精一杯対応していきます。 しかし、心の疲れが蓄積していくのは事実であり、それには限界もあると考え、何かしらの対応が必要だと思っているわけです。
微かなストレス。 ほんと、心にたまっていきますね。ぜひ、爆発させないようにしてください。