「言わなきゃいいのに」常識でしょ

株式会社ペンマークが、Z世代に向けて行った「萎える」「やる気がなくなる言動」のアンケートについて、続けて取り上げていきます。 em-tr271.com/L90494/b581/127251
これは、子どもたちに、そして職場の同僚に対しても配慮すべきことなので、ついつい言ってしまうことのないよう、気を付けていきたいです。
さて、
「常識でしょ」
は、15.9%の回答を占めています。
この「常識でしょ」と同じような表現(類語?)には、
「普通でしょ」
「当たり前でしょ」
がありますね。
どうですか? 使っていませんか? 自分が使っていなくても、意識して聞いていると、他の人が(子どもも)けっこう使っていることに気がつくと思います。 それだけ、この言葉が蔓延しているということです。
この「それって常識でしょ」のニュアンスは、
「世間は正しくて、あなたは間違っている」
というメッセージになっていて、相手にとってはほとほと嫌な感じに受け取られるわけです。
ただ、この「常識でしょ」には、 「常識だと思っているのは、言っている本人だけ」 という、勘違いが含まれているのです。
これは、勝手に評価の尺度を“世間一般”にしてしまうという、身勝手さ・無責任さを示しています。
これがもし、
「ぼくはこう思うよ」 「私はこう考える」
と主語を自分にして言うなら、OKだと思います。
ですが、主語を世間一般にしてはいけません。 そんなことは、「常識」でも「普通」でも「当たり前」でもなく、単なる意見の相違だと理解しましょう。
このアンケートの場合は、若手に対してかけられる言葉ですが、私たちであれば、子どもに対して言ったり、同僚に対して言ったりする場面があります。
その言葉を言う目的を、もう一度思い出したいです。