がんばったことが目に見える

おはようございます、渡辺喜男です。
 

私の部屋が汚れています。(のっけからこんなこと書いてごめんなさい)
このところ、父母の介護もあって、昼間、家におらず、帰ってくるのは、夜。ぐったりして掃除どころではありませんでした。
また、夜は暗くて、ほこりもゴミもみえにくくなっています。おまけに、私の視力は自慢じゃないけど、よくありません。
ということで、ほこりがあっても、ゴミがあっても、しばらくあまり気にもせず暮らしていました。

ところが、一昨日、お日様サンサンの下で、私の部屋を久しぶりに見ると「これは汚い」ということになり、あわてて掃除機をかけることになりました。
ところが、その掃除機がぼろい。でかいのに、吸い込みが悪いのです。(おそらくフィルターを変えなくてはいけないのでしょうが、古い機種なので、あうフィルターがないときています) ガーガー音を立てて掃除をするのに、全くきれいにならないのです。

ということで、新しい掃除機に買いかえました。
いやあ、今どきの掃除機は、パワーがあります。ぐんぐん吸い込むこと、気持ちいい。おまけに、軽いときている。
久しぶりに掃除をしまくった私が驚いたのは、その掃除機の、ほこりやゴミがたまるところが透明になっていることでした。たまったほこりやゴミが「目に見える」のです。 「へえ、こんなに汚れていたんだ。ということは、これだけ家がきれいになったということだ。すごい!」
なんだか感動して、ゴミをたくさん集めようと、ゲームのように掃除機をかけまくった私でした。

教室でも、このようなことがあります。
自分の努力したことが記録されて目に見えるようになることで、「オレはすごい」と思い、「もっとがんばろう」という気にさせられます。

例えば、国語の教科書のタイトルのところに○を10個書いて、1回読んだら、一つ赤く塗るという向山洋一先生の実践があります。
これも、先に述べた「がんばったことが目に見える」仕組みの一つですね。子どもたちは、一つ、また一つと○を赤く塗ることで、「がんばったこと」を実感し、「もっとたくさん読んで、赤い○をもっと集めよう」と意欲を燃やすのです。 ほとんどの子が10個以上の赤い○を集め、すらすら読めるようになるのは、こんな仕組みがあるのです。

まだまだ、他にも「がんばったことが目に見える」仕組みはあります。もしかしたら、そういう仕組みをたくさんもっている先生のクラスの子が、自然に努力する子に育つのかもしれません。

(じゃあ、私は、これから部屋を掃除します。)