どうして北海道だけ「道」なの?

NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組が人気です。出演者が問題に答えられないと「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られるのです。 ゴールデンウィーク中の4日に、たまたまテレビを見ていたらこの番組をやっていました。
その時の問題は「どうして北海道だけ「道」なの?」という問題でした。
私はこのことを知っていましたので、堂々と記事にします。
http://www4.nhk.or.jp/chikochan/

どうして北海道だけ「道」なの?
確かに、たった一つだけ北海「道」です。

チコちゃんは、正解は「でっかいどうだから」と言っていました。

詳しくみていきましょう。

「道」とは行政区分の広い範囲を表す言葉なのです。
「五畿七道」という言葉を聞いたことがあると思います。
これは、行政の中心であった近畿の五畿(畿内とも言う。山城、大和、河内、和泉、摂津)とそれ以外の広い範囲(東海道、東山道、北陸道、山陽道、山陰道、南海道、西海道)の行政区分を表しています。この区分は奈良時代から明治初期まで用いられていました。 後藤和弘のブログ https://goo.gl/FpW9b3

しかし、おわかりのように、五畿七道には北海道は含まれていません。当時は蝦夷と呼ばれ、松前藩以外を国外として扱っていたのです。 松前藩は、道南、現在の松前、函館近辺だけです。
それ以外の広大な大地は、蝦夷だったのです。

しかし、南下してくるロシアに対して、蝦夷に日本の地名をつけて、領土を主張しなくてはならなくなりました。
そして、八番目の道として北海道と名付けたのです。
ちなみに、一時、北海道を3県に分けたこともありました。しかし、広すぎて、配置する役人の数だけが多く、費用がかかったため元に戻したのです。 これが、チコちゃんの言う「でっかいどうだから」です。

チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られないようにしましょう。