新聞を読む習慣と学力との関係

文部科学省が、この7月31日、全国学力テストの調査結果を発表しました。
報道では、各都道府県や政令指定都市の正答率に注目した記事が多く出されています。
加えて、新聞を読む頻度とが学力を関連付けた記事も出ているんです。

全国学力テストの意識調査で、新聞の読む頻度を尋ねたところ、小学生で6割、中学生では7割が読んでいなかった。他方、新聞を読む頻度が高いほど、国語、算数・数学、理科の平均正答率は高い割合を示した。
各教科の正答率との比較では、「ほぼ読む」がどの教科でもトップだった。「週に1〜3回程度」「月に1〜3回程度」「ほとんどまたは全く読まない」の順で、成績は下がっていた。

時事通信社 https://www.jiji.com/jc/article?k=2018073100974&g=soc
平成30年度 全国学力・学習状況調査 報告書 質問紙調査 http://www.nier.go.jp/18chousakekkahoukoku/report/question/

新聞を読む習慣と学力との間に「相関関係」があるということです。
ここで、勘違いしてほしくないのは、これは「相関関係」であって「因果関係」ではないということです。

うちの子に勉強ができるようになってほしいから、新聞をたくさん読ませようなんて考えるのはあまり意味がありません。
もちろん、新聞を読むことは推奨されることだと思いますが、新聞を読んだから勉強できるようになるわけではないのです。
それが「相関関係」であって「因果関係」ではないという意味です。

学問の世界では、「二つのことがらのうち、どちらかが原因でどちらが結果である」状態を因果関係があると言います。
新聞を読むという原因によって、学力が高くなるという結果がもたらされたなら、その関係は因果関係だと言えます。
しかし、「二つのことがらに関係があるが、その二つは原因と結果の関係にない」ものがあって、それを相関関係と言うのです。

新聞を読む習慣と学力との関係は、「相関関係」ですね。
それは、この新聞を読む習慣と学力の関係においては、「親が新聞等から情報を手に入れる知的な家庭環境」といった第3の因子が考えられるからです。

教育に関する情報において、相関関係だけど因果関係ではないことはかなりあります。
誤った判断をしないよう、きちんと見ていきたいです。