わかりやすく話す時も「見出し」「リード文」で

2018/09/25

大坂 全米V 4大大会 日本人初

これは、大坂なおみ選手が全米オープンで優勝したときの、新聞の「見出し」です。
これに続く「リード文」は次のようです。

女子テニスの大阪なおみが、8日、ニューヨークで行われた全米オープンの女子シングルス決勝で、元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズを6−2、6−4で破り初優勝した。4大大会のシングルス制覇は、日本テニス史上初めての偉業。

このように、新聞では、
まず、「見出し」で、ざっくりと全体の内容をつかませます。
そして、5W1Hにそって、より細かく個別のことを知らせていく仕組みになっています。

この「見出し」「リード文」の流れの書き方が、読者にとってわかりやすいのです。

さて、
向山洋一氏が、わかりやすい「話し方」について、次のように書いています。

道順を教えることを考えればいい。
次の店は私が、昨日行った店である。

「改札口を出て右側に行ってください。すぐに踏み切りがあります。
踏み切りを渡るとすぐに、左側に曲がる道が2本あります。
そのうちの線路沿いの次の道、左斜めに入っていく小さい道を行きます。
10m行くと左側にお店があります。鳥樹という店です。」
私はそんな説明の仕方はしない。

「改札を出て10秒で店につきます。距離にして20mです。
踏み切りを渡って、左斜めの道を30歩歩くと鳥樹の店です。」

まず初めに、全体像を伝え、そして個別のことを説明する。
この方が、はるかにわかりやすい。

「教室ツーウェイ」1990年4月号

この向山氏の道順の教え方は、新聞の「見出し」と「リード文」と同じなんです。

このように、結論部分(全体像)をスパッと言って、各論(個別のこと)にサッと入っていくようにしたいものです。