体を動かすことでドーパミンを出させる

昨日は、ADHDの「衝動性・多動性」への対応するときに、ノルアドレナリンという脳内物質を出させて抑える方法を紹介しました。 でも、プレッシャーを強くかけることになりますから、そんなに使いません。

ADHDの「衝動性・多動性」への対応するために、ドーパミンという脳内物質を出させる方法でしたら、いつもやることができます。

ドーパミンは「幸福物質」とも呼ばれ、目標を達成したときに分泌されます。「やったー」と達成感を感じた時は、ドーパミンが出ている状態です。 それから、何かこれから楽しいことがある「ワクワク」した気分のときにも、分泌されます。

そう、ドーパミンは楽しい感じで授業をして、いろいろ体を動かしたりすると出るんです。

まず、体を動かすこと。
子供をずっと座らせておいても、ドーパミンは出ないのです。

ですから、先生の方から丸をつけに子供のところに行ってはいけません。時にはそうすることもあるでしょうが、「答えが書けたら、先生のところに見せいらっしゃい」と言って、たくさん歩かせてほしいのです。

また、教科書を読む時も、座ってばかりでなく、立って読ませることも大切です。
「全員起立。3回読んだら座りなさい。」のような指示が、有効なのです。

あと、楽しい感じになるためには、ほめられることが必要です。

ADHDの子には、ぜひ、大げさにほめてあげてほしいです。
「見たことのない答えだ、天才!」「よく努力した。最高!」「すごい、300点だ。」ぐらい言ってもよいのです。

また、学習の見通しを示して、「こんなふうにやるとできるんだ。がんばろう。」と了解するとドーパミンが出るんです。
あんなことができる、あんなおもしろいことができるというイメージをもたせることが大切です。

そして、挑戦的に課題を与えて下さい。
「できるかな?」とあおって、子供の挑戦心をかきたてる授業もドーパミンを出させる授業です。

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