子供との約束は軽々しくするものではない

向山洋一氏は、子供との約束は軽々しくするものではないと戒めています。
約束を果たせなかった時、子供からの信頼が著しく失墜するからです。

向山洋一氏は、もし、どうしても約束をしなくてはいけなくなったら、「実現できない留保」を話しておくべきだと言います。
「来週の金曜日の5時間目は、運動場で集会をやりましょう。でも、雨が降って、体育館の調整もできなことがあったらできませんよ。それでいいですね。」 こんな感じで、子供たちに話しておくのです。

サークル冊子「いぶき」にも、曽我洋王氏が「教師の基本3」の一つとして、「約束を守る」ことをあげています。

「ついつい、子どもたちに良い顔をしたくなり、安易に約束を取り付けてしまい、結果として忘れたり、約束が果たせなかったりしたことがあった。  例えば、
「明日、席替えしよう」
「今度一緒に、長縄の練習しよう」
「授業が伸びた分、今度休み時間伸ばそう」
などだ。
 先生との約束は、みんな覚えている。先生を信用したいと望んでいる子ほど、訴えかけてこなくても信じて待ってくれている。そして、結果として裏切られてしまうことになる。  約束を果たせなかったとき、子どもが反抗せずに怒らなかったとしよう。
 それは、許してくれたと思わず、
「1回分、信頼に足る大人として見限られたのだ」そう思うことにしている。
・約束をするときは、覚悟をする
・守れなさそうなときは事前に伝える」

軽々に子供に約束をするのは、控えましょう。