江戸時代の「くもってしまった鏡を磨く業者」

しばらく、東横線に乗っても、日能研の「シカクいアタマをマルくする」問題に出合っていませんでした。
そろそろ、中学入試の本番になります。では、この頃、どんな問題が出されていたのか、日能研のサイトをのぞいてみました。

すると、「社会」(これって「総合」でしょう)で、こんな問題がありました。
2019年 富士見中学校の入試問題です。

(問)
ドイツは環境への意識がとても高く、「環境先進国」とよばれています。日本では、江戸時代に専門のリユース業者やリサイクル業者がいました。次にあげる業者はこのどちらにあたりますか。答えなさい。

ねの上で、江戸時代の「くもってしまった鏡を磨く業者」の絵が掲載されているのです。

さてさて、この「くもってしまった鏡を磨く業者」はリサイクル業者なのか、リユース業者なのでしょうか。

一般的に、環境のために「3R」を大切にしようと言われています。

3Rとは、
・Reduce(リデュース)
・Reuse(リユース)
・Recycle(リサイクル)
です。

けっこうごっちゃに捉えていることが多いので、きちんと「仕分け」しておきましょう。

Reduce(リデュース)は、資源のムダづかいを減らすこと。
例えば、過剰な包装をしない。包み紙や袋もいらないと言うことです。

Reuse(リユース)は、製品や容器を何度も繰り返し使用すること。
ビールなどのビンは何度も使います。また、お古といって服を使い回すこともリユースです。

Recycle(リサイクル)は、そのままでは使えなくなった製品や容器を、また製品や容器の材料に利用できるよう加工して、利用すること。 例えば、新聞紙を回収して、また新聞の用紙として使うことです。ペットボトルもリサイクルして服になったりします。

こうしてみると、先の「くもってしまった鏡を磨く業者」はリユース業者ということがわかりますね。

「シカクいアタマをマルくする」
https://www.nichinoken.co.jp/shikakumaru/202001_sh