レベルアップマガジンを書くために、松島博昭氏の「教室習慣づくり 7つの原則」を読んでいると、「心のコップ」という言葉が出てきました。
懐かしい!
私が低学年を担任していたとき、いつも使っていて「重宝?」していた言葉です。
もしかしてご存知ない方もいるかもしれないので、紹介します。
原典は、次の通り。
「みんなの心の中にはコップが1つあります。このコップは、先生の話や友だちの話が入るコップです。
ところがこのコップは、あなたたちがよそ見をしたり、おしゃべりをしたり、手でなにかいたずらをしているとたおれてしまいます。 だから、先生の話や友だちの話を聞く時は、話がこぼれないように、いつも心のコップを上向きにしておきましょう。」
「日本教育技術大系第8巻」「心のコップは上向きに」小松眞
この論文に書かれているように、そもそもは清水晴男氏の「ありふれたこと」という論考からヒントを得て、2年生にもわかりやすいように修正したものです。
とかく、
「おしゃべりをやめなさい。」
「よそ見をしてはいけません」
「手いたずらはしないで」
と、低学年の子に言いがちなのですが、何度も言っていると、こちらもいやになってきます。
ですが、この「心のコップ」の話を一度しておくと、こちらに注意を向けてほしいときに、
「心のコップは上向きに(しましょう)」
と言えばよくなったのです。
「おしゃべりはやめましょう」より、ずっといいでしょう!