「スポーツの世界で活躍するあこがれの人物」が伝記になっている

国語の教科書に、伝記を取り扱う単元があります。
光村図書の教科書では、「伝記を読んで、自分の生き方について考えよう」という単元です。

教科書には、教材として取り上げられた濱口儀兵衛の伝記の読み取りをもとに、自分が選んだ伝記の人物を紹介することが学習として提示されています。
しかし、今どきの子供たちは、かつての有名どころである「ヘレンケラー」「ナイチンゲール」「エジソン」といった人物に、あまり興味を示しません。(日本の歴史人物には興味を示すのですが) 今どきの子供たちが手にとるのは、スポーツ選手、それも、現代に生きるスポーツ選手の伝記です。
そのスポーツ選手の伝記は、一冊二冊ではなく、たくさん図書室に置かれています。

もちろん、先の「ヘレンケラー」「ナイチンゲール」「エジソン」といった定番の伝記はあります。
しかし、スポーツ選手の伝記への流れが確かにあるのです。

「歴史に残る重要事を成し遂げ、思想・芸術・生活等に大きな影響を及ぼした人物」

から… 続きを読む

「シカクいアタマはシカクいまま」の感じの問題

これまで、このメルマガでたびたび話題にしてきた日能研の「シカクいアタマをマルくする」問題。
そのサイトを見ていたら、「おいおい、これは電車の中で見てもやりたくないな」と思う問題を見つけました。

それはこんな問題です。
2018年 多摩大学附属聖ヶ丘中学校入試問題より
http://supervisor-ex.com/L90494/b100/12531

(問)次のカタカナの文章を読んで、漢字とひらがなと読点を正しく用いて書き直しなさい。

イマノシャカイデハサマザマナキマリゴトヤセイドカガクギジュツヲオウヨウシタドウグヤセツビナドガオオキナヤクワリヲハタシテイマス。ソシテコレラヲリカイシツカイコナスタメノチシキガカカセマセン。キョウイクハソノクニノショウライニムケテニンゲンガシャカイセイカツヲオクルウエデヒツヨウナギノウヤチシキヲエルタメノヒジョウニタイセツナキカイナノデス。

この広告を電車の中で見て、「やってみよう」と思う人は何人いるでしょう。
「ああ疲れた。今日も一日大変だったなあ。」と仕事から帰ってくる途中でこの広告を見たら、私だったら思わず目をそむけると思います。… 続きを読む

本と同じ体験をしてみよう(読書感想文指導の新たなヒント)

先週、夜間に読書感想文指導に関するミニ講座を開催しました。
読書感想文というと、ありがちなのはずらずらとあらすじだけを書いたものです。これは、読書感想文とはどのようなものか教えないで、ただ「読書感想文を書いてきなさい」と放置した結果だと思います。

私は、読書感想文を「読書を通した意見文」と定義しました。
読書した作品の紹介だけだから、あらすじだけになるのです。そこには意見・感想がありません。

そうではなくて、

・読んだ作品の紹介や批評
・自分自身の体験と結びつけた感想(意見)

この2つが読書感想文には必要なのです。

この読書感想文指導の特殊性にふれ、向山洋一氏は、

「読書と体験の往復運動」… 続きを読む