日記指導の初期には、書き出しを学校で書いておく

作文力以外に、日記に必要な力について、考えたことがありますか。
私は、考えたことがなかったので、教育トークライン11月号で、小野隆行氏が「最低限4つある」と指摘したことに、目を見開かれる思いでした。

小野隆行氏が指摘した日記に必要な力とは、

・記憶の保持能力
・時系列どおりに組み立てる力
・要約能力
・文章を構成する力(作文)

です。

私は、そもそも「記憶」の力が足りない子、「時系列どおりに組み立てる」力が足りない子がいるという発想がありませんでした。

この日記に必要な力を補うために、小野隆行氏は、いくつか手だてを紹介しています。
その一つが、「書き出しを書いておく」です。
例えば、
「今日、分度器の使い方の勉強をしました。大事なポイントは・・・」
と書き出しを書いておくと、家で書きやすくなると言うのです。

私は、記憶に配慮したわけではありませんが、始めのうち、帰りの会で日記を少しだけ書かせていました。
まず、最低限の長さだけ書かせてしまえば、あとは少しでよいので、これなら書きやすいだろうと思ったからです。

ねらいとすることは違いましたが、同じことをやっていたことになります。

ぜひ、日記指導の初期には、学校で少し書かせることをやってみてください。