算数の「基本形」は、単元のテストまで

今日も、若い先生の「二度目の学級担任としての学び」をもとに、考えていきます。
その先生の学びの二つ目は、「徹底すること」でした。

「算数で初めての平均90点越えをした。(中略)これまで90点越えを見たことがなかった。去年、おととしはベテランの先生とともに算数少人数やTTでの指導をしていたが、それでも一度もなかった。 一番心がけたのは、基本形を徹底することだった。」

ここで言う算数の「基本形」とは、

「すべての問題の解き方の出発点となる考え方・解き方」

です。

教科書にあるすべての問題は、ある基本の問題を変化させて作られたバリエーションです。
ですから、出発点となる解き方を教えて、それを繰り返し指導することで、たくさんの問題が解けるようになるのです。

この先生は、単元のはじめに教えた「基本形」を、最後のテストまで徹底しました。
このように言っています。

「できるだけ負荷の少ない基本形を教えても、必ず子どもから、「テストで書かなければ×ですか。」などと言われる。「×ではありませんが、必ずしなさい。間違えにくくなるからです。」と、徹底させた。」

ずっとこの基本形を書かせる必要はありません。
しかし、その単元を学習している間は、身につける技能として、基本形を最後のテストまで書かせた方がよいのです。