手のひらの「ストップ」「促し」

1月ほど前に、教育トークラインにおいて書かれていた谷和樹氏の非言語的メッセージである「視線」について述べました。
今日のメルマガは、その続きで、「視線」ではなくて「手」を使った非言語的メッセージについてです。

谷和樹氏は、授業中、手のひらを不規則発言を続ける子に向けて出すと言います。これは、「制止」のポーズになります。
この時、視線はその子でなく、他の子の方を向いています。
手のひらの「ストップ」です。

これは、皆さんもさりげなくやっていると思います。
視線は他の子に向けるかどうかは別にして、手いたずらをしている子に向けて、「今やっていることをやめなさい」という意味を込め、手のひらをそっと見せるのです すると、「これはやばい。いけない。」と、あわててその子は手いたずらをやめるのです。そんな経験が私にもあります。

逆に、発言を促すような「どうぞ」という意味で、手のひらを上に向けて、その子を指し示すことがあります。
これ指差すのではなくて、手のひらを見せるのです。
そんな動作をすると、「どうぞ、発表してごらんなさい」と言わなくても、その子は立って発表します。

その子を指名する時に、指を指す動作は、あまりマナーが良くないと言われますので、それは気をつけてください。
やるのでしたら、紹介したように、手のひらを上に向けて「どうぞ」とやっていきましょう。

教育トークライン2020年8月号
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