さくらんぼ計算を指さしながら唱えさせ

1年生の繰り上がりのある足し算や繰り下がりのある引き算において、計算の手順を身につせさせるために「さくらんぼ計算」をさせることがあります。 「さくらんぼ計算」を使えば10の合成・分解を使って、足し算・引き算がスムーズに出来るようになるのです。

ところが、その「さくらんぼ計算」でのつまずきがあって、間違えた子がいたという報告を小野隆行氏がトークライン2020年11月号に書いています。

その子は、書きやすいところから、「さくらんぼ計算」を書いていたのです。
ということは、書き方の手順をよく覚えていなかったということになります。

小野隆行氏は、このことを踏まえて、次のような方法で指導を工夫します。
それは、

「板書したさくらんぼ計算を指さしながら唱えさせる」

という方法です。
ただ単に、計算の手順を唱えさせるのではなくて、視覚情報も動員して、今やっているところを指ささせたのです。
こうすることで、となえながらて手順を視覚的に覚えさせることができました。

私も1年生を担任していたとき、さくらんぼ計算を教えましたが、スムーズに唱えさせることにのみをやっていました。

この手順通りに指さされるというのは、ちょっとした事ですが、視覚情報が加わって、計算が苦手な子も、きっと無理なくできるようになると思います。

1年生の先生、 取り入れてみてください。