読書感想文では「心を動かされた場面」をあげることが重要

昨日、「読書感想文とは、あらすじを紹介することではない」と書きました。
ただ「読書感想文を書いてきなさい」と放置すると、子供はずらずらとあらすじを書いてくることになります。

私は、読書感想文を「読書を通した意見文」と定義しました。

「意見」と言っても、そんなに小難しいことではなく、

「心を動かされた場面」

をあげるだけでもよいと思っています。
「私は〜〜の場面で心を動かされました。」「私は〜〜の場面に感動しました。」
それだけでも読書感想文を書く意義があります。

私にとって、読書感想文指導では、作文が苦手な子が、本を読んで感動した部分を紹介できればOKというイメージです。

ただ、それだけではなく、その場面と似ている自分の体験と比べることが大切になってきます。
「似たようなことが自分にもあった。」「私の場合は、違うことを考えて行動した。」
そのような、読んだ本の主人公と比較することが、自分の意見となるのです。

読書感想文講座においても、同じことを聞いて、それぞれをメモにとってもらいました。

その上で、そのメモを見て、改めて考えたことを付け加えてもらいます。

これで、読書感想文の材料は出揃います。

あとは、そのメモをもとに、より詳しく書いていけば、読書感想文のできあがりということになります。