授業の名人と言われる人は、子供たちがイメージしやすい言葉で指示します。
すごいのは、そのイメージは的確であると同時に、ほのぼのとして、くすっと笑えるようなものなのです。
社会科の授業名人と言われた野口芳宏氏は、ノートに自分の考えを書かせたり、作文を書かせたりするときなど、こんな指示を出していました。
「鉛筆の先から煙が出るほど速く書きなさい」
えっ、そんな馬鹿な!ですね。
しかし、この指示を出すと、子供たちは、ニヤニヤしながら猛然と書いていきました。
効果?は大ありなのです。
ちなみに、このような指示はくり返し使うのがポイント?です。
子供たちは、「またか」というように、この言葉を待ち構えるようになるからです。
そして、何度目かの後、こんな返しの言葉を言う子が現れます。
「鉛筆の先から煙が出るほど速く書きなさい」
「先生、その煙を見たことがある?」
このやりとりは、続けた方が楽しいです。
「もちろん見たことがあるよ。先生は、煙だけじゃなくて炎も見たことがある」
なーんてね。