算数の教科書の構造

先日、社会科の教科書は説明文だという話題でメルマガを書きました。
すると、それを読んだ方から、「算数の教科書も同じですね。」という感想が送られてきました。
確かに、算数の教科書も似たような構造になっています。

ただ、算数の教科書の場合は、説明というよりは「実技のためのマニュアル」といった方がよいと思います。

一応、「考えましょう」と問いの形をとっていますが、「考える」というよりは、「このような考え方のもと、次のような手順で問題を解いていきましょう。」という言い方の方が実態に近いです。

「例題」で解き方の手順が示されます。
その後、
「類題」(似たような問題)で、手順に従って実際に解いてみます。
そして、
「練習問題」で、その解き方の手順に習熟するのです。

このような算数の教科書の構造だと示してくれたのが向山洋一氏でした。
このことを知ってから、算数の授業は、本当にシンプルになりました。

ぜひ、あまり難しく考えず、算数の授業をシンプルにやっていってほしいです。