「生存者バイアス」とは

「生存者バイアス」(「生存バイアス」とも言います)という言葉・概念をご存知でしょうか?
この概念は、自分の成功経験を他者に当てはめようとするときに、陥りやすい罠を明らかにしてくれますので、ぜひ、知っておいてもらいたいと思います。

「生存者バイアス」、 Wikipediaでは、次のように説明されています。

「何らかの選択過程を通過した人・物・事のみを基準として判断を行い、その結果には該当しない人・物・事が見えなくなることである。選択バイアスの一種である。」

これだと、一瞬「?」となりますね。
ですから、もう少しわかりやすい、このような説明を見つけてきました。

「生存者バイアスとは、生存者(成功者)には注意が払われるが、犠牲者(敗者)には注意が向けられない傾向のこと」

こちらの方が、私にはわかりやすいです。

そして、この「生存者バイアス」の例として、Wikipediaには、このような例が載っています。

「生存者バイアスの例として、ある事故の生存者の話を聞いて、「その事故はそれほど危険ではなかった」と判断するという事例がある。それは、話を聞く相手が全て「生き残った人」だからである。たとえ事故による死者数を知っていたとしても、当然死んだ人達の話を聞く方法はなく、それがバイアスにつながる。」

生存者は語れるけれど、死んだ人は語れません。
ですが、生存者の事例だけでなく、死んだ人の事例も大切なのです。