1年生ひらがな習得の実際

1年生の国語の教科書の始めは、どのようなものか、知っていますか。
1年生の担任をしたことのある先生なら、すぐわかると思います。

そうですね。
「絵」なのです。
字は書いてありません。

そもそも、1年生でひらがなを学ぶことになっているので、最初から字があったら、おかしいですね。

ですから、1年生の国語の最初は、絵を見ながら、話をする勉強になっているわけです。

しかし、実際の1年生は、ほとんどの子がひらがなが読めるし、書けるのです。
クラスの1〜2名くらいが、ひらがなが読めるけれど、あまり書けない子です。
それが、実態です。

ですから、私は、1年生を担任したら、すぐひらがなの「書き」の実態調査をしていました。
そうすれば、手厚く指導をしていくべき子はどの子かわかるからです。

もっとも、ひらがなが書けると言っても、書き順や字形がむちゃくちゃな子がたくさんいます。
ですから、その部分を正しながら、書くことに慣れていってもらうわけです。

そうそう、とすると、1年生の国語の教科書は、もっと実態に合ったものでもよいのに、と私は考えています。