自分の席から一番遠くの子に向けて話す

「声が小さい子の発表をどう聞かせるか」について書こうとしていたら、話す子の指導について、ついつい思考がずれていってしまいました。
でも、コミュニケーションに関係のあることなので、発信します。 声が通ることは、教師の必須の条件だと考えています。 ボソボソと話す先生、聞き取れないほどの小さな声の先生は、間違いなく、子供たちからそっぽを向かれます。
私は、こんなふうに言われて、教師人生を過ごしてきました。
「強い声、通る声を身につける」
この言葉の中の「通る」とは、どこまで「通る」ことを意味しているのでしょうか。
それは、教室の中の一番遠い席の子です。 具体的に言うと、教室の廊下側の一番後ろの席の子ですね。
この子に届くような、「強く」「張った」声を出すようにしていたわけです。
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「話を聞かせる力をつける」記念写真に写るように

学校生活では、体育や校外学習等において、教師の周りに子供たちを集合させて、話を聞かせる場面が、けっこうあります。 その場合、教室の机順のように、きちんと並べて子供を整列させてから、話すという先生もいるかもしれませんが、だいたいは、そこまできちんとする必要もないですよね。
「はい、先生のところに集まりなさい」と言って、その場にしゃがみ、そして、両手を広げると、子供たちはその広げた両手の範囲に入るように集まってくるものです。
その際、こんな教師の指示=集まり方の留意点を覚えておくと、子供たちが話を聞く際に意識させることができます。
それは、
「記念写真に写るように、集まりなさい」
です。
運動場に子供達を集合させたら、こう話します。
「みんなは記念写真を撮るときに、まっすぐカメラのレンズを見ますね。その時の目が人の話をみんなできく、とってもいい目なのです。」
「私(先生)の目がカメラのレンズです。下を向いていたり、友達のかげになっていると写真に写りません。記念写真に写るように私(先生)の目を見つめてください。
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「話を聞かせる力をつける」持っているものを置かせて、こちらにおへそを向けさせる

昨日は、「他の人の話を黙って聞く」を聞き方のルールとして、徹底させることを取り上げました。
今日は、そんな大したことではないと思いがちなことを取り上げます。
それは、
「持っているものを置かせて、こちらにおへそを向けさせる」
ことです。
この「持っているものを置かせて、こちらにおへそを向けさせる」ことは、大人に対して要望?することはないと思います。
それは、大人は手に何か持っていても、少し体が斜めになっていても、注意を逸らすことはあまりありません。
ですが、子供は、注意が逸れて当たり前の状態です。 ですから、「持っているものを置かせて、こちらにおへそを向けさせる」ことを露わに言う必要があります。
ただ、このことを毎回、教師が指示するのではなく、子供が意識することが大切だと思うのです。
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