褒めると励ます

週一回、3ヶ月に渡る「教師の基礎基本技術」連続セミナーの第二期が始まりました。
その第1回のテーマは、「勉強する意味、趣意説明の原則・激励の原則」でした。

その第1回のセミナー後、参加者から、「褒めると励ますの違いがはっきりしなくて、ぼやぼやしている」と質問が出されました。

確かに、私たちが境界線を曖昧にしたまま、ごっちゃに使っているところがあります。
少し考えてみました。

私たち教師は、指導する立場に慣れていますので、あまり意識しないのですが、褒めることは上からの立場からの物言いなのです。

こちらが教えて期待していることに対して応えてくれた時に、褒めるという行為が一般的に行われます。

一方、励ますということは、上からの立場の物言いではなく、同等の立場からの物言いになります。
共感に近いでしょうか。

また、先に述べたように、褒めることはよい結果にフォーカスする事が多いです。… 続きを読む

オンラインレクチャー 「自動車の安全装置」のご案内

教師の学びと成長サポート
渡辺喜男です。

いつもありがとうございます。

さて、私があるコミュニティで知り合った方が、自動車のディーラーで安全装置に詳しい方でした。
その方は、そのコミュニティで安全装置についてのレクチャーのイベントを立ち上げて、好評だったのです。

私は、もう40年以上車を運転していますが、1年前の車の買い替えにおいて、一番重視したのは安全装置でした。
それは、高齢者が「アクセルとブレーキの踏み間違い」や「車線のはみ出し」、「急発進」などで事故を多発し、注目を集めていた時期でもありました。 それは、亡くなった父が高齢にも関わらず運転していて、いつ事故を起こすのではないか、人を傷つけてしまわないかとひやひやしていた時期のことを想起させたのです。

私は、何も安全装置のついていない古い車を大切につかうより、最新の安全装置つきの車を手に入れて使う方が、私にとっても社会にとっても有益だと考えました。

そんな思いもあって、「自動車の安全装置」について、より多くの方に知ってもらいたいと考えていました。… 続きを読む

写すのも大切なお勉強です

勉強が苦手な子が問題が解けないときに、解けないままにさせておくのはいけません。
と言っても、いつもいつも手取り足取り教えるわけにはいきませんし、一緒にやればできるけれども、一人でやったらできないことがたくさんあります。

ですから、分からない時にどうしたらよいのか、何をしたら良いのかを教えておかなければいけないのです。

ところが、そんな考え方、そんな発想を知らない先生がけっこういるのです。

他の学校に行って、授業を参観させてもらう機会があった時、そんな勉強が苦手だと思われる子が、何もせず、机に突っ伏していたり、ノートが白紙のままだったりすることがあります。 そんなとき、ほんと、何とも言えないつらい気持ちになります。

おそらく、その子は、自分は勉強ができない、どうせやっても無駄だと思って、授業中何もしなくなったのだと思います。

しかし、

「写すのも大切なお勉強です。」

とくりかえし言い聞かせ、… 続きを読む