予告して評価する

子供にその行動を意識してもらいたい時は、評価することを予告します。
子供は予告されるからこそ、 そこに意識を集中して頑張ろうとするのです。

この「予告」の良さを教えてくれたのが、石坂陽氏でした。
石坂氏は、朝会の後、靴箱を見て、その評価を子供に話すということを教えてくれたのです。

石坂氏は、教室に戻ってからこのように話します。
「靴が揃えて置いてあった子を、発表します。・・さん、・・さん、・・さん、・・・とってもきれいでした。」
そして、「予告」するのです。
「次の朝会の後も、靴箱をみます。がんばってください。」

こんな予告があることで、この時は全く意識せず靴を揃えなかった子も、次の朝会の時は意識して靴を揃えようと行動します。

予告には、予告通りにやりさえすれば必ず褒められるということも含まれています。
そして、予告通りにやることは、少し努力すればできることなのです。
だったら、子供たちはがんばりますね。

こんな予告のバリエーションを、教育サークルの冊子に高橋優氏が書いています。

「予告は「量と質」に関することを予告します。例えば「1 ページ書けるかどうか見ま
す。」という量を見たり、「大きな声が出ているかだけ見ます。」という質を見たりします。」

こんな予告は、普段から行っていることです。
しかし、もっと意識的にやることで、子どもたちの意欲を飛躍的に増やすことが出来ると思います。

ぜひ、「今日は・・を見ます。」と予告してみてください。
きっと子供たちが、「がんばったことを褒めて」と先生のところに見せにくるはずですよ。