医師が「先生」と呼ばれるわけ

昨日、教師以外で「先生」と呼ばれる職業の人たちについて紹介しました。
それにしても、教師でもないのに、なぜ、先生と呼ぶのでしょうか。

まず、この「先生」という敬称は、他の立場の人から言われていることを確認しておきます。

例えば、医師ですと、医師のことを「先生」と呼ぶのは、看護師や病院関係者、それに患者です。
それ以外の人は、医師のことを「〜〜さん」と呼ぶでしょう。
医師を頂点として動く職場において、医師以外の人が「先生」と敬称で呼ぶのです。(医師同士も「先生」と呼びます。)

この敬称がないと、誰が医師かわからないことが起こります。
何より、患者さんにとってわかりにくいことになります。
「〜〜さん」と言われる人が、医師なのか、看護師なのか、白衣の事務員なのかわからないのです。
これでは、ちょいと困りますね。
もしかしらさ、こんな事情もあるのかもしれません。

ちなみに、
漫画家や小説家、作詞家や作曲家のことを、「先生」と呼ぶのは、出版社の編集担当者やアシスタント、音楽業界の人です。

思い返せば、私は「先生」と呼ばれることに、ずっと不慣れでした。妙にこそばゆい感じがしたものです。