「ありがとう」を添えて褒める

褒めることの大切さは、様々なところで言われています。
しかし、褒めているわけではないけれど、自分を認めてくれていると思う行為があります。
それは、一般的に「承認」と言われている行為です。
この「承認」もとても大切なことで、褒めることの基盤となっていることだと思います。

「おはよう、・・さん」と挨拶することは、特に相手を褒めているわけではありません。
しかし、挨拶された方は、自分を認めてくれている、声をかけてくれていると思いずつ。
こんな「挨拶」のように、相手を認める言葉かけ・やりとりを「承認」と言うのです。

そんな「承認」の代表選手が、「ありがとう」です。

教え方セミナーにおいて、佐々木誠氏は、ただ褒めるだけでなく、「ありがとう」を添えて褒めるようにしていると述べています。

当番の子が、仕事をしている姿を見かけて、「ありがとう。 … 続きを読む

いつも通りを褒める

誰でもそうだと思うのですが、特に私たち教師は、子供たちが

「できて当たり前」
「やって当たり前」

と思いがちです。

しかし、これまでもメルマガで何度も言ってきたように、これは、

「当たり前の罠」

です。

当たり前の罠は三つ。

当たり前は当たり前だから、できないと叱られる。
当たり前は当たり前だから、誰も教えてくれない。… 続きを読む

1日に1回、一人一人と個別にやりとりし

授業だけでなく学級生活において、担任の先生は、1日に1回はクラスの子一人一人の子と個別にやりとりしたいものです。
それは、短いやりとりでよいのですが、子供を理解するためにも、子供と信頼関係を築くためにも、とても重要なことだと考えています。

ただ、この1日に1回の個別のやりとりは、仕組みがなくては続きませんし、漏れが出たりします。

佐々木誠氏は、秋の教え方セミナーにおいて、次のような仕組みを紹介してくれました。
それは、朝、教室で子どもを出迎えて、健康観察カードを確認する際に、一言やりとりするというものです。

現在、感染防止対策のため、子供達は、毎朝検温し、健康観察カードに記録してきます。
そして、毎朝、そのカードを担任の先生に提出するわけです。それは、必ずです。
佐々木氏は、その必ず行うルーティンを利用したのです。

「毎日、ありがとう」という言葉を基本に、佐々木氏は子供一人ひとりとやりとりをしていると言います。

こんな仕組みは、他にも作れます。… 続きを読む